汚いエッセイ

その俺の悪いくせが発動するのは、町中が寝静まった真夜中。

それも、夜が明ければゴミ収集が行われるという日の、その夜中だ。


つまりそれは、各家庭から出されたゴミが、明け方の収集を、道端でひっそり待っているのさ。

紙類の入ったゴミ袋もあれば、束ねられた雑誌、傘の骨組みなどもあった。

真っ暗な夜さ。
< 60 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop