汚いエッセイ
俺は、その束ごと掴んで、近所の誰も来ない場所へ持って行った。

そもそも夜中だから、どこにも人なんていないんだけど。


とりあえず俺はノートを開いた。内容は覚えてないけど、女の子らしい字だったのは確かだ。

こういうふうな事をしたのは初めてだった。ゴミを漁るだけじゃなく、持ち去って眺めるなんて。


一応言っておくが、その女の先輩を好きだった訳でもないし、見た目が特に好みだった訳でもない。
< 63 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop