捕食者の季節
(2)MQ-13
『いつから岐阜に?』
北川が尋ねた
『ん?』
『忠宏は、たしか入間(基地)だったんじゃなかったか?』
友人の問い掛けに
加藤は意味ありげな笑みを浮かべた
『達明は、俺の所属先を知ってるだろう?』
―所属部隊が変わったわけではない
加藤はそういう意味の返事をした
おおよその見当は付く
大体、忠宏が自分から北川を訪ねる時は
―自慢したいことがあるからだ
と北川は理解している
"航空開発実験集団"
それが加藤一佐の所属部隊の名前だった
『プシュッ!』
プルトップを引きながら
あたかも新しい玩具を手にした
いたずらっ子のようなまなざしで
缶ビールをあおりながら加藤が話した
北川が尋ねた
『ん?』
『忠宏は、たしか入間(基地)だったんじゃなかったか?』
友人の問い掛けに
加藤は意味ありげな笑みを浮かべた
『達明は、俺の所属先を知ってるだろう?』
―所属部隊が変わったわけではない
加藤はそういう意味の返事をした
おおよその見当は付く
大体、忠宏が自分から北川を訪ねる時は
―自慢したいことがあるからだ
と北川は理解している
"航空開発実験集団"
それが加藤一佐の所属部隊の名前だった
『プシュッ!』
プルトップを引きながら
あたかも新しい玩具を手にした
いたずらっ子のようなまなざしで
缶ビールをあおりながら加藤が話した