意地悪な先生に恋
「俺も…会いたかった。」
さっきまで遠いと感じていた先生が今すぐ側に居る。
私と先生は、地面に寝っ転がった。
雲はゆっくり青い空を流れていく。
「先生、幸せだよ。」
心からそう思うんだ。
「先生、ずっと一緒に居たら私たち怪しいかなぁ?」
恋人同士なのに
それを気にしなくちゃいけない。
「そうだな…見てる奴は見てるかもな。」
じゃあ、一緒に廻れないの?
私の気持ちが分かるのか、先生は
「大丈夫だよ。全部廻れないっていう訳じゃないから。」
そう言って先生は起き上がる。
「…行こうか。」
手を差し出してくれた。