意地悪な先生に恋
先生はいつ私を好きになってくれたんだろう…?
ずっと、そんな事を考えていた。
先生が居ないと、私は先生の事しか考えられないみたい。
そんな私に話し掛けてきたのは、さっき私にたこ焼きをくれた田中君。
「手空いてる?もし暇だったら野菜切るの手伝ってくんない?」
野菜……。
「いいよ!どこでやるの?」
私は本当に暇だったから、田中君の手伝いをする事にした。
家庭科室に行くと、田中君と私しか居なかった。
「じゃあ城内はこれ切って!」
そう言って渡されたのはキャベツ。
田中君に教えてもらいながら切っていく。
その間、他愛のない話で盛り上がっていた。