意地悪な先生に恋
私は、廊下の端っこでしゃがみ込んで嬉し泣きしていた。
先生が出て来た事も知らずに。
「…城内!なんで居んだよ!?」
先生に見つかった…。
ごめんなさい、先生。
「さっき先生を見つけて、ついて来たらこうなっちゃった…。」
「全部聞いてた?」
恥ずかしそうな先生。
「…うん。」
「あ〜ぁ…驚かせようと思ったのに…くそぉ…。」
本当に悔しそうにしてる先生がかわいい。
「ごめんね?先生…。」
私は先生に悪い事したなって思った。
「そんな顔すんなよ。…あと、これ。」
先生から渡されたのは、綺麗なビーズの指輪。
すごく可愛い。
「今はこんなんしかあげられないけど、いつかは本物やるよ。」
先生は恥ずかしそうに私に約束してくれた。