意地悪な先生に恋
「礼!何してるの?」
元気よく後ろから声をかけて来たのは、春ちゃんだった。
でも、私の隣に居る先生を見て
「…あ!ごめんっ…私先帰ろうかな?またメールするね!」
気を遣って教室を出て行った。
ありがとう、春ちゃん。
すると先生は
「あ〜、宮本っていい奴だよなぁ。俺たちの事知ってる奴も宮本だけなんだろ?」
って、穏やかに話す。
確かに、私たちの事を知ってるのは春ちゃんだけ。
「そうだよ。春ちゃんだけ。」
「良かったな。あぁゆう奴が友達で…。礼は恵まれてると思うよ。」
先生にそう言ってもらえて嬉しかった。