意地悪な先生に恋
「少々お待ち頂けますか?」
先生はまだ敬語。
「はい。」
私も先生の真似して敬語で話す。
しばらくして
「…礼?もう普通に話せる。」
どこか移動したのかな…。
「先生どうしたの?」
「もう暗いし、心配だったからさ…」
先生の気持ちが嬉しかった。
「今先生どこに居る?」
「図書室。俺好きなんだ。」
先生の“好き”を、
どんどん知っていく。
「あ」
「どうしたの?」
「見える?オリオン座。」
「うん!見える見える!」
薄暗い空に明るい星。