意地悪な先生に恋
片想い


今日も先生は顔色一つ変えず授業を進める。





先生の字、かっこいい。



たまに、生徒の名前を先生が書く時がある。



いいなぁ〜って


いつも思うよ。




2月のまだまだ寒い空を、

私は頬杖をついて眺める。




風が吹く中、
赤いランドセルと
黒いランドセルが
仲良く手を繋いで走って行く。





『気をつけてね。』




私はその小さな背中が見えなくなるまで見送った。






< 15 / 261 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop