意地悪な先生に恋


車の中では私のくだらない話をうんうんって聞いてくれた。




たまに先生が笑うと嬉しくなった。




だんだん見馴れた景色に変わっていく。




私の家の前で止まる車。

やっぱり寂しいなんて言えない。





「礼、なんか我慢してんだろ?」




なんで分かるんだろう。


先生はエスパーなんだろうか?って疑ってしまう程私の心が良く分かるんだ。




「もっと、一緒に居たい…。」




こんなのは私の我が儘。




すると先生は何かを思い出したかの様に自分の洋服のポケットから紙袋を取り出した。






< 172 / 261 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop