意地悪な先生に恋
「先生、なんでここに?」
「宮本がお前の携帯から連絡くれたんだ。俺、慌てて飛んで来たんだからなぁ?」
そうやって笑う先生を、こんな時にまでかっこいいと思っていた事は、秘密。
「ありがとう。先生…」
ゆっくり話す私の言葉を聞いてくれる。
「礼さ、バイトしてたの?」
先生には秘密にしてたのに、この状況じゃ隠し通せない。
「隠してて、ごめんね?先生。」
少し寂しそうな顔したけど、またすぐ笑った。
「いいよ。でも…なんでまた?それに一週間だけって…。」
気付かない先生は少し鈍感。