意地悪な先生に恋
「先生の、誕生日…だから。私、いつも先生にしてもらってばっかだから…プレゼント、してあげたくて…。」
先生は、バカだなぁ。
って言いながらうつ向いた。
先生の瞳から溢れる涙を、
初めて見た。
「礼は…バカか。そんな事、しなくたって俺はお前が居てくれるだけで…十分なのに…。」
肩を揺らして泣く先生の頭を撫でた。
「泣かないで…。」
涙を拭いた先生は少し強がった。
「は?泣いてねぇし…」
それでも真っ赤な目をした先生は、誰にだって誤魔化せないよ。