意地悪な先生に恋


先生は島野さんたちに早く帰れよ!と声を掛けた。




それが嬉しかったのか、島野さんたちは、きゃー!っと騒ぎながら校門から出て行った。




そりゃあ…


嬉しくなるよね…。



あんなかっこいい先生にあんな笑顔向けられたら…。




先生…私は先生がサッカー部の顧問をする事になったんだって嬉しそうに話す先生を知ってるから、それを辞めてなんて言えないよ。




でもね、




さっきの笑顔は…
私だけに向けて欲しいって、思っちゃったんだ。


堪えようとすればするほど涙って溢れてきて




どうする事もできない自分が…やっぱり先生と違って子供なんだな…って思い知らされるんだ。






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