意地悪な先生に恋
[先生side]
部活が一区切りついて、俺は礼の居る俺の部屋まで戻る。
ソファーの隅っこで小さくなって泣いてる礼が居た。
俺が声を掛けると、もっと泣いちゃった礼。
相当、寂しかったのか…
俺はそんな礼を抱きしめてやる事しかできなかった。
俺の一番大切な人だから泣かせたくない。
けど、俺の知らない所でこうやって泣いてんのかな…とか考えると、俺も悲しくなる。
俺が、礼の悲しい顔を笑顔に変えたいんだって言ったら、無理して笑った礼。
それくらい俺にだって分かる。
いつも笑ってて欲しいけど、無理はさせたくないんだ。