意地悪な先生に恋


「俺、礼の事もっと好きになった…。」



そう言うと、恥ずかしそうに笑った。



すごく、かわいかった。


どうしようもないくらいに。




日の沈み掛けた空を見つめる俺の左手を、礼が握る。



「…私も、先生好き。」



こんなかわいい礼を俺はどうしたらいい?



礼が俺の隣に居る未来を信じてるよ。



今は隠さないといけない俺たちの恋だけど、いつか絶対堂々とできる日が来る。


それまで俺は礼を大切にする。


離さない。


礼が例え俺を好きじゃなくなっても、きっと俺は礼を愛し続けるんじゃないかな。




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