意地悪な先生に恋


最後まで、先生のいい彼女を演じるなら、先生の気持ちを優先させてあげよう。



こんな子供な私より、


ゆりさんの方が先生にとってもいいんじゃないかな。



「私聞いちゃったんだ…先生が、ゆりって言う人の事を…好きって言うところ。」



先生は、目を丸くさせた。



「礼、聞いて!違うんだ。」



先生は明るい表情をした。


「礼はきっと俺が電話してるところを聞いたんだな。」


「…うん。」


「その相手、俺の妹だよ。」


「…え?」


「さっき電話来ててさ。今度俺が彼女家に連れて行くっていったらみんな喜んでくれてさ。夕飯ごちそうしたいって言い出して、で…俺に彼女はビーフシチューは好きか?って。」



私の勘違い?



「礼この前食堂でビーフシチュー旨そうに食ってただろ?だから、好きだよって。」



みんな私の勘違い。





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