意地悪な先生に恋


「ごめんなさい…先生、私…。」


「謝んなよ。礼はやきもち焼いただけだろ?」


先生は優しい顔をした。


「…うん。」



ん?


さっき先生、私を家に連れて行くって言った!?


「私…先生のお家行くの?」


「うん。俺の実家。…嫌だった?」


「嫌じゃない!嬉しいよ!ちょっと緊張するけど…。」


「そっか。良かったぁ。優李も楽しみにしてるんだよ。俺彼女家に連れて行くの初めてだから。」



嬉し泣きしそうだった。

やっぱり先生は私を裏切ったりしなかった。




ただ、家族も大切にできる素敵な先生だった。



それだけの事。



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