意地悪な先生に恋
「そう言えばね、私先生の実家行ったんだよ。」
せっかく私が小声で言ったのに、春は大きな声を出した。
「うっそぉ〜!!」
「ちょ!静かに!」
「あ、ごめん!…で、どうだった?」
目をキラキラさせて興味深々。
*・*・*・*・*・
[先生の実家]
「礼?緊張してる?」
「…ううん?」
「嘘つけぇ!手、めっちゃ冷たいけど?」
先生にはバレバレ。
「緊張、する!」
お母さんに持って行きなさいって渡されたお茶菓子の袋を抱える。
「大丈夫だよ。礼が俺の生徒って事も言ってあるし。」
「じゃあ安心だね。」