意地悪な先生に恋

30分くらいすると、あっという間に先生の実家に到着した。



「おいで。」



先生は私に右手を差し出す。


すると先生は急に『ぷっ』と笑った。



「なにぃ〜!?」


「いや、やっぱ緊張してんだなって思って。かわいい。」



なんて先生が言うもんだから、今度は赤くなる私。


玄関前で先生が私の頬に軽くキスをした。





「ただいまぁ!」



“家に帰って来る先生”


…なんか新鮮だな。



「あ〜らよく来たね!礼ちゃん!」



「初めまして!城内礼です!これ…よかったら皆さんで食べて下さい。」


お母さんに渡されたお菓子の袋を差し出す。



「本当に!?ありがとう!まぁ上がりなさい。車で来たの?時間かかったでしょう?」



「そんな事ないよ。」



先生が手を洗いながら答えた。




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