意地悪な先生に恋
「あれ?お兄ちゃんまで赤くなってない?」
と、優李さんが茶化した。
「あ、赤くなってなんかねぇし…!」
そう言いながら顔を赤くする先生がかわいかった。
「あらまぁ。」
優李さんの横でお母さんが優しく微笑んだ。
すごく居心地のいい雰囲気だった。
[先生の実家end]
*・*・*・*・*
「えぇー!!めっちゃいい感じじゃない?礼たち!」
相変わらず大声で叫ぶ春。
「しーーっ!!」
「ぁ、ごめんごめんっ!でも礼幸せだね。」
そんな春の一言でしみじみする。
やっぱり辛い事もあるけど、それよりもっと幸せの方が大きい。
先生が他の誰でもない。
私の事を好きだって言ってくれる幸せ。
「春も先輩と居て幸せでしょ?」
春は顔を少し赤くして頷いた。