意地悪な先生に恋
ホワイトデー


バレンタインデーから早くも今日はホワイトデー。



私は少しだけ期待して学校へ行く。




校門の所で春ちゃんに会った。




「礼〜!ホワイトデーだねぇ!先生お返しくれるかなぁ?」



春ちゃん、私よりワクワクしてない?



「ん〜分かんないよ。だって私のあげたチョコすっごい小さかったもん。」



そうだよ。
先生だって、忘れてる。



あんなに沢山もらってたし
お返しがあっても一生懸命作った子たちだけだと思う。






「大きさの問題じゃないでしょ。愛情を込めた分だけ、相手には届くんだよ。」





春ちゃんの言葉が胸の奥にぐっと来た。





「ありがと、春ちゃん!」





例えお返しが無くても、
気持ちが届くならそれでいい。





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