HABIT

「え、あ。すいません。」


私は急いで手を引っ込めた。



「んーん。ちょっとびっくりしただけ。」



そんな私を見て、その人は笑った。





それから自分が降りる駅まで、出来るだけ彼を見ないようにした。



また触れたくなりそうだから。




その人は、私が降りる駅より後で降りるようで、私が降りるときに手を振ってくれた。




その人が着ていたのが、ここの高校の制服。



ここに来れば会えると思ったが、今だ彼には会えてない。




_
< 8 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop