君と歩いていく



知ってる?


佑香は何か知ってるのか?



「おい。」



言い合っている2人の間に入った。



「何か知ってるのか?
 絢のことか?」


「あっ・・・」



佑香は黙ってしまった。



絢に口止めされていたんだろう。




「佑香。俺たちにも教えてくれないか?」


翔も気になるみたいだった。


「・・・・・・翔」



「これじゃ安本も圭介も可哀想だ。」



「・・・・・」



「佑香。な?」




「・・・教えてくれ」




「うん。」




佑香はしぶしぶ頷いた。






< 106 / 155 >

この作品をシェア

pagetop