君と歩いていく



「もっと人を頼ったほうがいいよ。」


「・・・・!」


「絢は一人でなにかを抱えてる。
 違う?そうでしょ!?」


「・・・うん。」



「駄目よ。一人で抱えちゃ駄目。
 不安な気持ちとか演技に出ちゃうから
 一人で抱えちゃ駄目。」


「・・・」


「絢にはいっぱい友達がいるでしょ?!」



「!」




佑香に言われたことを思い出した。




「友達・・・・」



「そう。
 悩みがあったらいい演技は出来ないよ。」


「うん。ありがと!」




友達。




あたしの頭に浮かんだのは


もちろんあの4人。









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