君と歩いていく
紗枝は圭介に一目ぼれしたらしい。
ずっと話したかったけど話せなかった。
なのにあたしはすぐに仲良くなって
中学校の頃から付き合い始めた。
これが1つ目の理由。
2つ目はこの前の試合。
あたしが優勝したことが気にくわなかったらしい。
どんどんあたしが紗枝に近づいてくるのが嫌だったって。
あたしがいなかったら自分が1番だったのにって・・・
こんな感じのことを紗枝は話した。
あたしはただ聞くしかなかった。
「分かる?あたしにとって邪魔なの!」
紗枝は声を張り上げた。