君と歩いていく



「・・・あたし帰るね。」


「絢?」


「どうしたんだよ?」




2人の声も聞かずにただ歩き出した。


「俺はいつまでも好きだからな・・・・」





そう言った圭介の声も聞こえなかったことにした。



すべて忘れよう。


好きな人には幸せになってほしい。



紗枝は本当に何かしそうだから・・・




実際に圭介お父さんは仕事が


うまく行ってないみたい・・・・



それが紗枝の仕業なのか分からない。


でもこれ以上みんなを苦しめたくない・・・・・






あたしがいたらみんな苦しむだけ。



幸せにはならない。






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