君と歩いていく
迷い
「絢。いきなりどうしたの・・・?」
「圭介から聞いたんだね。」
今日はサッカー部に顔を出している。
コップを洗いながら佑香が話しかけてきた。
「あたしにも話せないの?
ずっと一緒だったじゃない。」
「・・・・」
「絢。何かあったら頼ってほしい。話してほしい。
そのために友達って親友っているんだと思うよ。」
「・・・っ」
佑香の言葉で涙が出てきた。
ずっと張り詰めていた何かが消えていくようだった。
佑香には話そう。
あたしはゆっくりと話し始める。
「佑香。聞いてくれる?」
「もちろん。」
あたしは時折戸惑いながらも
全てを佑香に話した。