君と歩いていく
ロシアに行く準備をしていたあたしは
思考が停止していた・・・・
あたしは明後日ロシアに行く。
誰にも言ってない。
知ってるのは家族だけ。
「絢~
ちゃんとリストチェックするのよ~」
「・・・・うん」
その言葉で現実に戻った。
お母さんが作ってくれたリストを見る。
『指輪』
その文字が目にとまった。
指輪?
「お母さん。
指輪って何?」
「圭介君からもらったやつよ。
持って行くんだって絢が言ってたじゃない。」
そうだった・・・・
親は圭介と別れたことを知らない。
佑香たちと仲良くやってると思っている。