君と歩いていく




振り向くとそこには圭介が立っていた。



「・・・」



「絢。」




久しぶりに聞いた愛しい人の声。



聞いただけなのに泣いちゃいそう・・・・




「・・・圭介」



「絢は前に進んでるんだな。
 そうならそうって言ってくれよ。」


「えっ?」


「直人と付き合ってるんだろ?」


「はっ?」


「ごめんな。じゃ。」




そう言って圭介は走っていってしまった。



どうして?


どうしてそんなこと言うの?



あたしが好きなのは圭介だけなのに・・・



直人とあたしが幼馴染って


知ってるのに・・・・




何があったの?






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