白い想い
ってか声しなかった?
あたし以外に…
そーっと体を起こしてく
「そんなにくっついてたいの?」
「ふぁっ!?」
急に声が聞こえて、まだ起き上がり中だったあたしの腕がガクッとおれた
「あっぶねー」
自分にぶつかるはずだった体は逆に浮いていて、誰かに支えられていた
「蓮くん!」
顔を上げると、あたしが今向かっていた数学教官室にいるはずの先生がいた
数学担当の蓮先生は、生徒に男女関係なく人気があって‘蓮ちゃん’と呼ばれている
とっても明るくて生徒思いのいい先生
…そして、あたしはこのひとにちょっとだけ好意をもっていたりする