白い想い

昨日しばらくして泣きやんだころ
先生が寝ている部屋へと入っていった

ベッドがあるのに、あたしが寝ようと思っていた布団で寝ている先生
大人だから子供にベッドを譲るのは当たり前だと、笑っていた先生を思い出した

ベッドにはいって布団を大きくかぶった

暖かい毛布に包まって夢見心地になるはずなのに、寝ようとすればするほどに涙が溢れてとまらなかった

「…好きじゃないんだから」

また何度も呪文のように唱えているうちに
いつのまにか眠りに落ちていた

あたしだってこんな想いしたくない
でも、これが恋だと認めたくも思いたくもない理由がちゃんとあるんだ


…恋なんてしないほうが
絶対幸せでこんなに苦しまなくてすむんだから
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