白い想い
…こんなに熱あったんだ
先生に体温計を取られて、思わず顔を隠した
怒られそうであきれられそうで
「…38,9」
先生の体温計を見てつぶやいた
なんとも言えない声に先生の様子が気になった
だけど何だか見たくても見れなかった
そのうちだんだん意識がなくなっていて
夢をみたんだ
とても哀しくて切ない昔の夢
夢が終わって真っ暗な意識のなかで
つぶやいたんだ
恋なんて切ないだけ
…恋なんて、好きなだけじゃどうにもなんないんだから