白い想い
愛しいこえ

うっすらとした意識のなかで
誰かがあたしの名前を呼んでいる

「ゆかり、ゆかりっ」

この声の主をあたしは知っている
姿なんか見なくても、わかっちゃうんだから

いつから好きだったかなんて覚えていないけど、ずーと片思いだけど
とても好きなひと

「祐一!」

声のするほうを振り返ると
愛しい人があたしに駆けよってきた

他愛もない話をして、冗談に返された
髪をくしゃくしゃにされたところが熱くて、好きなんだなって実感する

あたしと祐一は赤ちゃんの頃からマンションが同じということで何をするのも一緒だった

哀しいときも嬉しいときも、
泣くときも笑うときもいつも一緒だった

あたしは祐一に1番近い存在だと思ってた


1番なんて無いのに
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