大好きだった先輩
それでもどうすることも
出来なくて私はしぶしぶ
床に転がったシャーペンを
拾いあげた。
美術はあまり集中
出来なくてあっという間に終わりをつげるチャイムが鳴り響いた。
私と笑梨は屋上で
お昼ご飯を食べながら
グラウンドでバスケをする
潤先輩を見つめていた。
こうやって見つめる
ことしか出来ないまま
2ヵ月がたった。
その日も潤先輩と
喋ることは愚か目が
合うこともなく
おまけに今日は雨なので
潤先輩の姿を見ることも
出来ないでいた。
私のクラブはみんな
やる気がなくて今日
だって来ている部員は
6人だった。
まだ多い方だ。
今日のクラブは誰と話そーかな?
なんて考えながら普段は
あまり喋ることのない
華恋を今日のターゲットに
した。
華恋は教室でも
あまり喋らない内気な子である。
でも学年で1、2位を
争うほどの可愛い顔をしている。
その時は以外に会話も
弾み話は恋ばなに入った。
そこで華恋には彼氏が
いることを初めて
聞かされた。