大好きだった先輩
「こっちにこいって意味かな?」

華恋のそばに行くと
いきなり携帯を渡された。

「華恋トイレ行ってくるからその間電話しといて。すぐ戻るから」

とだけ言い強制的に電話を渡され走りさっていく華恋。

大混乱の私。
だって相手はきっと
航多先輩でしょ?

3代イケメンの一人の人でしょ?

テンパっていると
受話器の向こうで
「もしもーっし」と連呼
する声が聞こえる。


先輩を待たせるわけには
行かないし華恋のためにもここは私が頑張らなきゃ!

深く深呼吸して
声を発する。

「もっ…もしもし。」
「あぁもしもし?今
航多便所だからつなぎ
でわりぃな。」

ん?つなぎ?
私だれと話しているの?

でもどこかで聞き覚えの
ある優しいこえ。

口癖のような「わりぃ」。

「あの…誰ですか?
私もつなぎの人です。」

「あっマヂで?あいつら
便所行くタイミングまで
一緒かよ。以心伝心だね。」

「そうですね」

高まる鼓動。そして
私の電話の相手はきっと----


「あっ…あの…潤先輩ですか?」

間違えるわけがない。
いつも屋上で耳をすまして聞いているんだもん。

そして私の予想は
見事的中した。


「ぴんぽーん。潤先輩ですよー。そうゆうあなたはいったい誰ですか?」

「私は2年1組の成宮明里と言うものでありまして華恋の友達ですッ」

顔が赤くなるのを感じた。私が今電話をしているのは毎日毎日憧れていた
潤先輩だッ!

そのときタイミング悪く
華恋が帰ってきた。

そして受話器の向こう
からも航多先輩が
帰ってきたと言う情報が。

この2人どこまで
通じ合ってんだか…

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