初恋*初彼

なのに
あたしたちは
傘を差すこともしないで、
グッチャグチャになりながら
久しぶりデートに行った。








この日は、嘘みたいに
虎の足も

"前みたいに"


"恐いくらいに"


ちゃんと虎の脳からの指令に答え
指示通りに動いてた。





多生の縁恐怖感さえ思わせるくらいだった。





病院の外出許可も
普段ならおりないのに
簡単におりて、
まるで今までが、嘘で
ドッキリとかみたいな気がしたほどだった。



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