初恋*初彼
"こっち"
を見た虎は
びっくりして、正気に戻ってた。
「ゆ…友里?」
あたしは、何と答えたらいいのかわからなくなった。
頭が真っ白になった。
「うん。」
精一杯だった。
「ひ…久しぶり。
元気だったか?
てか痩せた?」
あたしは、ドラッグによって痩せていた。
こんなことでさえ
みつけてくれたことが、奇跡みたいに嬉しかった。
「うん。
ダイエットしたんだ」
嘘をついたのは、
心配かけたくないから。
「虎は…
雰囲気変わったね。」
と
聞くと、
「そうでもないで…
多分気のせいや」
部屋に重い空気が流れる。