初恋*初彼


「こんな時に
1人にしてごめんね…
あたし…馬鹿だわ。」






そう言って
つらい表情を浮かべ
あたしを抱きしめたまま
泣き出す真理。




あたしは、少し意識が回復していた。







「あ…り?」
(ま…り?)







"気ついた?"






化粧グチャグチャで泣く真理が言う。







「どういたを?」
(どうしたの?)


「友里…ごめんね。」








また、あたしを
優しく抱き寄せた。





あたしは、真理の胸で
いつの間にか眠っていた。


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