姫様とウサ耳はえた金髪童顔
「ミー、ミー」
「金髪童顔野郎がウサ耳つけるなんて反則にゃ。ネコ耳の人気を奪う最悪な変態にょ」
「っ、姫、だからそんな……!つうか、俺は変態じゃないっ。変態はあのムッツリだけだ」
「ロードがいたらまた夕食抜きにされちゃいますよ。さて、と。楽しめましたし……いえ、クロスが助けを求めているようなので助けますか。
白猫さーん、ほらほら」
言うなりどこから出したのか、姫の手にはささみがあった。
クロスの頭に乗っかる白猫がピクリと反応して、姫に飛びつく。
こちらの飛びつきはおしとやかなもので、姫の懐で抱かれながらささみをくちゃくちゃしていた。
「ミー」
「うまうまにゃー、ありがとうにゃ」
「ひ、め……翻訳はいいですから、その猫、さっきの泉に沈めましょう」