姫様とウサ耳はえた金髪童顔
「びょ、病気か……」
ガタガタと自分の異常行動におびえた。
鏡を見て、感動――涙目にまでなっていたのだから、自分の頭に正常かを聞きたくなる。
「ね、寝ぼけだ、寝ぼけ」
独り言をする金髪。
自分は異常じゃないと言って、彼は部屋を出た。
部屋を出れば、窓がいくつもある日当たり良い廊下だ。
眩しいなぁ、と目を細めて。とりあえずは、広間にいって昼食が残っているかどうかを確認しようとしたクロスだが。
「お、ロード」
「………」
前からロードが歩いてきた。ものすごく不機嫌そうなのは言うまでもない。
「寝過ごしてないからな、俺は。散歩してたんだ、あー、腹減ったからお前の料理を食ってやる」
チョップをくらった。