7kiss 【短編集】






20分が経った。



体力も限界に近づいている。



もう、無理か…



「麻美?」



振り向くとそこには愛しい人が立っていた。



「拓哉…」



私は駆け寄って、抱きついた。



「何してんだよ」



「見送りに来た。こないだはごめん。」



「俺もごめん。でも、心配かけたくなかったのは事実だ。」



そう言って抱き締めてくれた。



「あのさ…拓哉」



「ん?」



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