7kiss 【短編集】
「む、向こうに…」
だめだ、泣きそう。てか泣いてる。
でも拓哉は優しくうなずいた。
「が、頑張ってね。私のこと…わ、忘れない…んっ…」
私の言葉は拓哉の唇で塞がれた。
「離れてても大好きだし、忘れないから」
私は大泣きして拓哉にしがみついた。
がきみたいなのに、ぶっさいくな私の泣き顔を見ても、拓哉は優しく抱き締めてくれてた。
『12時発福岡行きの方は5番搭乗口にお越しください』
「行かなきゃ」
チュッ
私は拓哉にkissをした。
そして笑顔で言った。
「いってらっしゃい」
拓哉は笑顔で答えた。
「いってきます」
…麻美 said
#