7kiss 【短編集】





篤斗が合格した高校は噂によると偏差値も倍率も高い、エリート校らしい。



チャンスは卒業式まで。



あと2週間。



あたしは絶対それまでに告白しようと思う。



篤斗との関係の始まりは、本当に偶然で、全てを覚えている。



篤斗は覚えているのかな?



無口で無愛想な篤斗を見ると、少しだけ不安になる。



でも、もし覚えていなくても、あたしが全てを覚えているからいいや!



あたしはポジティブなところも長所だ。



篤斗はこの長所も笑ってくれるかな?



机の引き出しから篤斗の似顔絵を取り出して、あたしは篤斗にkissをした。



「待っててね、篤斗」



そして誰も見ていなかったか確認をした。





…美希 said




#
< 9 / 61 >

この作品をシェア

pagetop