弓狩り-ユミガリ-
「貴様ら…」
「「「!!…」」」
(不味い…梓の背後にどす黒い影が…//)
こっちを向きながら俯いている梓からは明らかに怒りのオーラが立ち込めていて、表情が見えない分いつもより怖さが増している。
「あ…梓、ご「貴様らには今日、特別メニューで練習してもらおう…」
梓は口角を上げ、黒い笑みを浮かべて言うとスタスタと自分の教室に戻って行った。
「梓の特別メニュー…」
「ははは、明日は動けないかもね」
「ったく、お前が梓を馬鹿にするからだぞ?」
“はぁ…”と深い溜め息を吐きながら日高君が隼人を呆れたように見る。
「まあまあ、いいリハビリ代わりにはなるでしょ?」
「リハビリにはハード過ぎるだろうが//」
苦笑気味に笑いながら隼人が言うと透かさず日高君が突っ込んだ。
“キーンコーン、カーンコーン”
「もう時間か…」
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