多幸症―EUPHORIA―
あたしは、学校も楽しいし、たまに喧嘩もするけど友達も好き。先輩の気持ちはよく理解できそうにもなかった。
なにより、誰もが憧れる程の容姿にも才能にも恵まれてて、幸せそうに見える先輩の気持ちは。
『……馬鹿馬鹿しい』
先輩は吐き捨てる様に言った。
すごく、悲しくなった。
『馬鹿馬鹿しくて…どうしていけないんですか? 楽しいこととか、大切なものって本当は馬鹿馬鹿しい中にあるんじゃないですか? 他人から見たらガラクタみたいだけど、転校しちゃった子から貰った消しゴムだったり、家族と一緒にご飯食べたり、好きな人を想ったり。あたしはそれだけで生きてる意味あります』
あたしは気付くと声を荒げて、涙をボロボロと流しながら先輩を睨みつけていた。
『梨依ちゃん…を泣かせるつもりなくて…ごめん』
先輩は言いながら、あたしの側に戻り、頭を撫でた。
なにより、誰もが憧れる程の容姿にも才能にも恵まれてて、幸せそうに見える先輩の気持ちは。
『……馬鹿馬鹿しい』
先輩は吐き捨てる様に言った。
すごく、悲しくなった。
『馬鹿馬鹿しくて…どうしていけないんですか? 楽しいこととか、大切なものって本当は馬鹿馬鹿しい中にあるんじゃないですか? 他人から見たらガラクタみたいだけど、転校しちゃった子から貰った消しゴムだったり、家族と一緒にご飯食べたり、好きな人を想ったり。あたしはそれだけで生きてる意味あります』
あたしは気付くと声を荒げて、涙をボロボロと流しながら先輩を睨みつけていた。
『梨依ちゃん…を泣かせるつもりなくて…ごめん』
先輩は言いながら、あたしの側に戻り、頭を撫でた。