王子様と幼馴染
01

プロローグ

01.
 
 
小学校のころは、仲が良かった幼馴染。

中学校では、部活とか恥ずかしさとか
いろいろあって疎遠になってしまった。
 
けれど、皮肉にも自分の気持ちに気がついたのはそのころだった。
 
彼が、他の女の子としゃべっているともやもやしたり
無意識に眼で追いかけていたり
 
あぁ、私、李音のこと“好き”だったんだ。
 
でもその頃にはもう、 
私たちの間にできてしまった距離が
どうしたら縮まるかなんて、分からなかった。
 
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