王子様と幼馴染


そして、何度か教室でしゃべり、
最初の再開?から、2ヶ月がたったころ。



ガラ、とドアを開けると、
また久々にしゃべった日のように、李音が窓枠に肘をついて机に腰掛けていた。


「アキ今帰り?」


かばんの中身の整理をしていたら、そう声をかけられる。


「うん、帰るよ。」
「じゃ、一緒にかえろーぜ」


視線を彼のほうにあわせると、目が合う。

その瞬間に、にっと笑いかけられる。


「え…」
「どーせ、家、隣だしさ。」
「ぶ、部活は?」


突然の誘いに、心臓が鼓動を早くする。
彼にそれを気づかれてしまうかと思うくらい、体中が脈打っている。





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