王子様と幼馴染
「バスケ部って御休みあるんだね?」
駅までの道を2人で歩く。
いつ以来だろうか。一緒に帰る、だなんて。
多分小学生以来。しかも低学年とか。
今までは李音が大抵机に腰掛けたりしていて、
ちゃんと並んだことこがないから分からなかったけど
隣に立つと、やっぱり背が高い。
見上げないと目を見て話ができない。
目の前じゃなくて、隣にいるっていうのは、
すごく新鮮だった。
「ん。
週一である。
顧問が休みはちゃんと取ったほうがいいっていう方針で。」
「それは助かるね。
休みがないと疲れるし、大変だし。」