王子様と幼馴染


ごくり、とクラス全体が喉をならすのが分かった。

 
「幼なじみ。
隣の家に住んでて…、
昔から仲が良かったんだ。
 
今ももちろん、友達なんだ。」

 
一瞬、教室の時がとまった。

後、え~!?と、皆が同じように疑問の声を発した。

 
李音が“悪ィ”と目だけで私に伝える。

少し、首を横に振った。


いいの、こうなることは覚悟していたから。


 

 
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