王子様と幼馴染
「亜季ちゃん」
振り向くと、心配そうな表情をしていた鈴が立っていた。
そして彼女は私の頬を両手でふわりと包んだ。
「…無理はしないで。
つらかったら、話聞きますから。
だから、そんな顔をしないで…。」
一体私は、どんな顔をしているのだろう。
多分すごく不安そうな困惑した顔をしているんだろうな…
「私は大丈夫だよ、鈴。
ありがとう」
自分に言い聞かせるように、強くそう言った。
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